熊本畳の現状

日本固有の文化である畳。
商品の約8割が海外輸入。

安価な外国産商品の台頭で市場シェアを失ったことから、今では国内で販売されている畳の8割が海外からの輸入商品となっています。日本固有の文化が、海外製品によって支えられているという現実。今後こうした状況に、ますます拍車がかかっていくことが予想されます。

※農林水産省2015年発表「いぐさの生産量および畳表輸入量の推移」

熊本1県で、
国内いぐさ生産の96%を担っている。

Kumamoto

いぐさ生産における熊本県の国内シェアは96%。さらにそのほとんどが県内の八代地域で生産されています。かつては全国で作付けされていたいぐさですが、このように生産が1点に集中していることは、畳文化の維持・拡散を考える上でも好ましい状況とは言えないでしょう。

作付面積:熊本725/全国755.3ha
※農林水産省2015年発表「作物統計」いぐさ生産の動向 より

熊本県のいぐさ農家は、
この40年で約95%減少した。

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洋式の住宅スタイルがすっかり定着したことで、畳の需要はますます減少しています。ピーク時には10,400戸を数えた熊本いぐさ農家の数も、今では500戸程度に。いぐさの栽培技術の継承、国産いぐさの安定供給という観点から、こうした傾向に歯止めをかえることが必要です。

※農林水産省2015年発表「作物統計」いぐさ生産農家戸数の推移