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口にできる“熊本県産いぐさ”100%使用 食べられるお箸[畳味]
本日の気温33℃
湿度70%
八代の7月は酷しい。
間近で見るいぐさ畑。
いぐさはとても背が高い。
いぐさの品質は「長さ」と「色」で決まる。
雨風で折れないように、網をかけて育てる。
明日の刈り取りに向けて、
手作業で網を外していく。
網取りで舞った小さな虫を追いかけて、
たくさんの赤とんぼがやってきた。
酷暑の中、日陰で一息。
刈り取り機“いぐさハーベスタ”登場。
ハーベスタが、
刈り取ったいぐさを束ねてくれる。
刈り取ったいぐさを重ねていく。
夫婦で分担作業。
びっしりと密集する根元。
赤くみずみずしい。
次の工程は、泥染め。
刈り取られたいぐさの乾燥を促進するために、泥につける。
この作業も夫婦二人で。
重機も運転しちゃいます。
泥染めを待ついぐさ。
古い畳表で包んで、日光から守る。
泥染めしたいぐさを乾燥させる。
この作業が一番大変、とのこと。
酷暑の中、さらに熱風の残る密室で乾燥して舞う泥。
確かに、過酷。
いぐさ農家の男性はみんな筋肉質。
おじいさんも。かっこいい。
乾燥させるといぐさの葉緑素が固定し
光で変色しにくくなる。
念を入れて乾燥後は光を通さない黒ビニールで包む。
いぐさの束。
乾燥待ち。
乾燥したいぐさ。
びっしりと泥に染まっている。
畳を編むために
いぐさの長さをそろえる。
小気味良い機械音。
閉め切った工場。
ここでも汗だくの作業だ。
縄を解き、採寸し、また結ぶ。
ガッチャン、スー、ギュッ。
速さと確かさは職人技。
念には念を入れて手作業で長さを確かめる。
編み機が畳表を編み上げる。
いぐさが農作物から工業製品に変わる瞬間。
びっしりと詰まった編み目が気持ちよい。
最後は手作業で編み目のズレを整える。
出来上がった畳表。
いわゆるゴザの状態。
いよいよ完成間近。
畳表を“床”に縫いつける。
くいと針と糸。これも重労働。
機械が床に畳表を縫いつけていく。
いぐさの長い旅。
ついにゴール。
やっぱり和室はとても落ち着く。
いぐさ畑のご夫婦。
酷しく淡々とした作業のあとに、
たしかな笑顔がありました
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